株式投資を行う上で必要と感じたファンダメンタル用語をまとめました。
日銀短観 | にちぎんたんかん 日本銀行が年4回(3月6月9月12月)、景気の現状と先行きについて企業に直接アンケート調査をし、その集計結果や分析結果をもとに日本の経済を観測するもので、正式には「企業短期経済観測調査」という。 調査では全国の大手企業と中小企業、製造業と非製造業などで分けて、約1万社以上を対象に、業績や状況、設備投資の状況、雇用などについて実績と今後の見通しを聞きます。投資をする上では重要な経済指数となっています。 |
国内総生産(GDP) | こくないそうせいさん(Gross Domestic Product) GDPとは、「Gross Domestic Product」の略で、「国内総生産」のことを指します。 1年間など、一定期間内に国内で産出された付加価値の総額で、国の経済活動状況を示します。付加価値とは、サービスや商品などを販売したときの価値から、原材料や流通費用などを差し引いた価値のことです。 極めてシンプルに例えるならば、付加価値とは儲けのことですので、GDPによって国内でどれだけの儲けが産み出されたか、国の経済状況の良し悪しを端的に知ることができます。 |
決算 | けっさん 決算とは、一定期間における収益と費用の計算により損益を求め、決算日時点における資産、負債、純資産の状況を確定する手続きです。上場企業では第1四半期決算、中間決算(第2四半期決算)、第3四半期決算、本決算(第4四半期決算)があります。今後はコレを減らそうという動きになるみたいですが、現状は4回ですので、持株の決算書は読めるようになった方がいいですね。読めない方でも、売り上げと営業利益、経常利益だけでも読めるといいです。 |
年次報告 | ねんじほうこく 年次報告書とは、企業が年度末に株主や投資家・金融機関などに対して配布する冊子のことで、経営戦略や財務状況・将来のビジョンなどが書かれた総合的な報告書です。 |
四半期報告 | しはんきほうこくしょ 四半期報告書とは、金融商品取引法(以下、金商法)の対象となる上場企業等が四半期ごとに作成する報告書です。四半期報告書の内容は、企業の基本的な情報や事業の情報から四半期決算の情報までその企業に対する投資判断に役立つ情報です。 |
配当 | はいとう 配当とは、企業が株主に利益を分配することをいい、株主が保有する株数に比例して分配されます。 通常は決算時に分配されますが、特別大きな利益がある年や会社の記念の年には、特別配当、記念配当といったように通常の配当に上乗せ、または区別して分配されることがあります。 配当は必ず行われるものではなく、赤字のときや企業の方針によって行われないこともあります。 |
上場廃止 | じょうじょうはいし 上場銘柄が、証券取引所の定める上場は意識順位該当したり、上場会社が自主的に上場廃止申請をおこなったりすることにより、取引所で売買取引ができなくなることを言います。上場廃止が決定すると「整理銘柄」に指定されて一定期間(通常は1ヶ月)取引が行われた後、上場廃止となります。上場廃止には「株主数」「売買高」「流通株式」「時価総額」「債務超過」「破産手続・再生手続・校正手続」「有価証券報告書または四半期報告書の提出遅延」「虚偽記載又は不適正意見等」「完全子会社化」などがあります。上場廃止が決定された場合は速やかに持株を売却することをお勧めします。基本的に下がり続け、最終日にマネゲになることが多いです。 |
破産 | はさん 資金繰りや債務超過などが発生した場合、または意図的に破産させて事業整理をおこなうことがあります。 最近でしたら東大発ベンチャーのテラが倒産しています。怪しい事業などの情報をキャッチしたらできるだけ避けるようにすることがベストです。株は他にもありますので。 |
株主総会 | かぶぬしそうかい 株主総会とは会社にとっての重要な意思決定をするための会議で、株主であれば参加の権利があります。その中で議決権を行使して重要な意思決定に参加できます。基本的に100株で1議決になります。 |
情報開示 | じょうほうかいじ 上場企業には株価に影響を与えうる経営上の重要な情報を、正確性に配慮しつつも、速報性を重視して適時適切に公表する義務が課されており(これを「適時開示」と言います。)、 こうした適時開示によって公正で透明な株価形成の確保が図られています。 |
IR | あいあーる IRとは、Investor Relationsの略であり、企業が株主や投資家などに対して、投資判断に必要な情報を提供する活動をいう。 上場会社に要求されるIRの典型的なものとして、金融商品取引法上の法定開示、および各金融商品取引所における適時開示がある。 |
通期業績 | つうきぎょうせき 決算月は企業によって異なるが、会計年度を4つに分けた場合の、それぞれの三ヶ月間は「四半期」、最初の半年間と後半の半年間は「半期」と呼ばれ、それに対して1年間全体の期間は「通期」と呼ばれる。 「通期決算」「通期業績予想」などといった具合に使う他、「2023年度通期の」といった具合に使う。年間の業績です。 |
四半期業績 | しはんきぎょうせき 年を4期に分けて3ヶ月に一度企業が公表する業績のことです。四半期決算ともいいます。 |
通期キャッシュフロー | つうききゃっしゅふろー キャッシュ・フローとは、その名の通り、キャッシュ(現金)の流れキャッシュ・フローと貸借対照表(フロー)です。一定会計期間にどれだけの現金が流入し、どれだけの現金が流出したかという資金の流れを表します。尚、流入する現金をキャッシュ・イン・フロー、流出する現金をキャッシュ・アウト・フローといいます。キャッシュ・フローは、この二つから成り立っています。現金がなければ、商品を仕入れるにも借金を返済するにも給与を支払うにも立ち行かなくなります。現金がどれくらい会社にあるのか把握することは、会社の現状の能力を知る上で大変重要であり、よってキャッシュ・フローが果たす役割が必要不可欠になってくる訳です。 |
四半期キャッシュフロー | しはんききゃっしゅふろー 1年を4期に分けて3ヶ月に1回のキャッシュフローを提示してきた数値です。 |
収益性 | しゅうえきせい 利益を獲得する能力のこと。企業の場合は、投下資本に対してどれだけの利益を稼いだかを示す資本利益率で判断します。株式投資の場合は、キャピタルゲインや配当などで投資資金に対してどれだけの利益が得られるのかで判断します。 |
成長性 | せいちょうせい 成長性は、売上高・利益・資産・純資産・付加価値などの規模がどの程度変化しているかを 分析することで、その企業の一定期間の規模の成長度合いをみることができます。 しかし、成長率は単に高ければ良いという訳ではありません。 急激な成長は、人材育成や資金調達の面において問題が生じている可能性が考えられるからです。 例えば、急激な売上増加による成長をした場合、 その成長の裏には借入金の増加による 安全性の低下や棚卸資産の管理が追い付いていないなどの状況が考えられるということです。 したがって、業界全体の成長を視野に入れながら バランスのとれた成長であるかどうかを判断する必要があります。 |
進捗率 | しんちょくりつ 進捗率とは、今期1年間の業績予想に対して、期中で何%達成できているかを出した比率のことを指しています。 |
対中間期進捗率 | たいいちゅうかんしんちょくりつ 中間、つまり第2四半期決算の時の達成具合を年間と比較したときに何%まで進んでいるかを調べる |
上方修正 | じょうほうしゅうせい 企業が決算において以前掲げていた予想利益などの数字を引き上げることを指します。 売り上げ増加や環境改善など、想定していなかった要因によって従来予想以上の達成が見込まれるときに発表されます。 |
下方修正 | かほうしゅうせい 企業が発表した業績予想が下回ると判明した場合に出す業績修正のこと。 |
好材料 | こうざいりょう 好材料とは、株価に対してプラスとなるニュースのことを言います。 例えば特許取得、上方修正、新技術の開発成功、大口受注、業務提携やTOB(株価にプレミアがついたときに限る)などです。 |
悪材料 | あくざいりょう 好材料の反対で、株価に対してマイナスになるニュースのことを言います。新株予約権や、治験失敗、ゲームの売り上げランキングの低下、下方修正、粉飾決算なども悪材料に含まれます。 |
セクター | せくたー 株式相場や株式市場を分析する際、便宜上区分するグループのことです。 セクターは業種や発行株数、株価といったグループだけでなく、技術や開発といったテーマごとに分ける場合もあります。海運セクター、ゲームセクター、バイオセクターなどに使います。 |
黒字浮上 | くろじふじょう 決算予想時に赤字予想だったのが、業績回復し、黒字に転じたときです。通常はサプライズ決算とみなされ、上がる材料となります。ただ、織り込まれている場合は下がる可能性があります。 |
赤字着地 | あかじちゃくち 黒字あるいは赤字ギリギリだった予想が結果的に赤字に落ち着いてしまったときに使います。基本的に株価は下落しますが、織り込み済みの場合は上がる時もあります。 |
年初来高値 | ねんしょらいたかね 本日の株価から1年前までの株価の中で最も株価が高い値をいいます。「年初来高値更新しました」となった場合は、稲値年以内に買った人は全員プラスになっていることになり、さらに株価が上昇できると期待できます。 |
年初来安値 | ねんしょらいやすね 本日の株価から1年前までの株価の中で最も株価が低い値をいいます。「年初来安値更新しました」となった場合は、稲値年以内に買った人は全員マイナスになっていることになります。 |